PC用スピーカーを新しくしたら、最初は「失敗したかも?」と思った話(FUNLOGY Speaker Plus)
FUNLOGY Speakerの新型
2年ほど前に「FUNLOGY Speaker」を購入し、お値段の割にとても良いということで、Macやプレステを繋いでいるディスプレイに接続して愛用していました。そんな中、後継機種が発売されたと知り、さっそく「FUNLOGY Speaker Plus」の情報を確認してみました。
デザインやボリュームノブなどの基本構造は変わっていませんが、外見の変化としては電源供給用の端子がUSB-Cになり、スピーカーコーンの色が本体と同色に統一されたくらいです。 内部的にはアンプやオーディオチップがアップデートされたとのこと。 価格は旧型のFUNLOGY Speaker(以下、無印)が定価1,990円なのに対し、Plusは3,280円と1,000円以上アップしています。
どの程度音が変わるのか気になるところですが、3,000円以上となると少し迷うところ。そんな折、Amazonのタイムセールで2,680円になっていたので購入してみました。
接続環境について
後の話に繋がってくるので、まずはわが家のスピーカー接続環境について整理しておきます。
スピーカーはディスプレイ(Dell U2720QM)の音声ライン出力端子を出力元にして、途中にボリュームコントロール付きのセレクター(Nobsound MC102)を挟み、そこからスピーカーへ接続しています。
ディスプレイにはMacやプレステなどのゲーム機を接続しています。なお、Macは2台あって、それぞれUSB-CとDisplayPortで接続している状態です。
結果として、以下のような接続順になっています。 Mac・プレステ → ディスプレイ → セレクター → スピーカー
無印のFUNLOGY Speakerを使っていたときは、セレクター側のボリュームを半分くらいにした状態を基準にしていました。スピーカー本体のボリュームはいじらず、音量を変えたいときはセレクター側で調整するようにしていたのです。
Plusにしたら高音が変!?
上記の接続環境のまま、スピーカーだけを無印からPlusに変えてみたところ、スピーカー側のボリュームを同じ位置に合わせてもなぜか音が小さく感じます。 ボリュームを上げてみても、なんだか音がこもっているというか、高音がカスカスな状態になってしまいました。
「音がクリアになったなんて嘘なのかな……いや、でもこんな致命的な状態ならレビューが大荒れしているはずだし……」
「自分が買った個体の初期不良? でも無印は同じ環境で問題なく鳴っていたのに、なぜ??」と頭を抱えることに。
原因はどこか?
原因を探すと言っても、至ってシンプルな構成です。セレクターもパッシブタイプで電源を必要とするようなものでもありません。
とはいえ、試しにセレクターを外してディスプレイとスピーカーを直接繋いでみると……あれっ、ぜんぜん音が違う。 先ほどの高音のスカスカ感が綺麗に消えました。
そこでもう一度セレクターを経由させ、セレクター側のボリュームを「最大」にして音を出してみると、直結したときと同じクリアな音になりました。
どうやら、セレクター側でボリュームを半分ほどに絞っていたのが原因だったようです。 ここでAIに理由を尋ねてみたところ、以下のような回答が返ってきました。
電源不要なMC102を半分に絞ると内部抵抗が跳ね上がり、信号の激減に加え、高音を遮るローパスフィルターが意図せず形成されて音が小さくこもってしまいました。
なるほど、意図せず高域をカットするフィルターがかかる状態になっていたわけですね。
また、無印とPlusで挙動が変わった理由については次の通りでした。
旧型は素直な音質で入力許容度が高く機器を選ばない設計でした。新型はデュアルアンプ等で高音質・高出力化した一方、高感度になり強いライン信号で音割れしやすく、パッシブ機器の影響も受けやすくなりました。
セレクターのボリュームを最大にしておけば高音スカスカ問題は解決……したかに見えたのですが、ここで次の壁にぶつかります。
今度は音が割れる?
高音のスカスカ感は解消したものの、オンラインミーティングで相手が少し大きな声を出したり笑ったりした際に、音が割れて耳障りに感じるようになりました。
この理由を再びAIに聞いてみると、
モニターの強いライン出力とPlusの高ゲイン・帯域ブーストが重なり、瞬間的なピーク電圧がスピーカーの許容上限を超えて波形が潰れた(クリッピングした)ためです。
とのこと。 試しにセレクターのボリュームを最大から少し絞ってみると、確かに音割れは防げるのですが、またしても高音がスカスカな状態に逆戻りしてしまいます。
これを解消するには、スピーカーへ出力する音の周波数バランスを崩さずに、信号全体を適度に減衰させる必要があります。
アッテネーターで音割れも解消
解決策をさらにAIに相談したところ、「アッテネーター」という電気信号を適度に減衰させる装置があると分かり、Amazonで以下の製品を見つけて購入しました。 本来はマイク用のようですが、用途としては十分使えそうです。
ディスプレイとセレクターの間にアッテネーターを挟み込み、最終的にこのような接続順になりました。 Mac・プレステ → ディスプレイ → アッテネーター → セレクター → スピーカー
購入したCubiluxのアッテネーターは「-10dB」「-20dB」「-30dB」の3段階で減衰量を切り替えられます。「-10dB」に設定して接続してみたところ、セレクターのボリュームを最大にしたままでも音割れがピタッと収まりました。 高音のスカスカ感もなく、ようやく普通に使える状態になりました。
そもそもMacじゃなくてWindowsだったら…
ところで、MacからHDMIやUSB-C、DisplayPort経由で外部モニターに映像・音声を出力している場合、Mac側では音量調整ができず出力が最大固定になってしまいます(Windowsであれば外部ディスプレイ接続時でもOS側で音量変更が可能です)。 PC側で出力レベルを下げることができていれば、こんなまどろっこしい工夫をせずに済んでいたはずなんですけれどね。
肝心の音について
一連の調整を経て、肝心の「FUNLOGY Speaker Plus」の音質はどうなのかというと、少々入り組んだ接続環境ではあるものの、無印に比べて明らかにクリアで解像感の高い音に進化しています。 低音はやや控えめに感じるかもしれませんが、これも接続環境による部分が大きく、Macのヘッドホン端子へ直接繋いでみるとしっかりとした厚みが感じられました。
PCへ直接接続するといった、メーカーが本来想定しているシンプルな環境であれば、今回のPlusはより満足度の高い仕上がりになっていると思います。
